手抜で悪いか‼

手抜きで悪いか‼

子育てや家事、主婦歴35年以上の私の裏技教えます

家庭料理の意味

私の実家では、毎年年末になると母が白菜の漬物を作っていました。

お正月、お節やお餅で胃がだれてくるとき、この白菜の漬物は最高でした。白菜の漬物に塩昆布をまぶし、細く千切りにした人参を上に乗せて彩りよく盛られた白菜の漬物はあっと言う間になくなります。その漬物は結婚した年から夫も大好物となりお正月に実家に行くと「これを食べると正月だなって気がする」と言ってました。
母が病気になると父が母に代わって作るようになりました。味は同じ!!! 母が亡くなっても私たちは実家の味を楽しむことができ、母の事を思い出しながらいただいていました。
その父も2年前に亡くなり、去年は父の忌中で実家でお正月はしませんでしたが、今年実家に年始に行くとあの白菜の漬物がテーブルに出ています。不思議に思いながら食べると、間違いなくあの味です。
「これ、どうしたの?」と聞くと、なんと弟が漬けたんだそうです。父が亡くなる前の年に作り方を聞いたって・・・
「聞いた時、喜んで一生懸命教えてくれたよ」と弟。
私も作り方を弟に聞いて今年の暮れには挑戦してみようと思います。実家の母の味が父に伝わり弟に伝わり・・・・
父と母がいなくなっても味は変わらず受け継いでいく・・・・
私がいなくなったら、息子たちは何を家庭の味として思い出してくれるんでしょうかね? なんだか家庭料理の深い意味を改めて感じました。

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