手抜で悪いか‼

手抜きで悪いか‼

子育てや家事、主婦歴35年以上の私の裏技教えます

思い出しながら・・・

昨日友人といろんな話をしてて、その中で亡くなった両親の話になりました。友人もすでに両親が他界しています。

私の父は、亭主関白で「男子厨房に入らず」を地で行くような人でした。30年近く前、突然「ラーメン店を開く」と宣言し、どこのも修行に行かずラーメン作りをし始めました。同時に店は建築中。もうそろそろ店が完成するというのに、台所に立ったことのない父のラーメンは完成しません。試食を何回もさせられましたが、はっきり言って不味い!! 「もう建物がそろそろできるのに大丈夫か?」という周りの心配をよそに毎日スープを作ってる父に、私も本屋で基本的なスープの作り方や、評判のいいお店などが載った専門雑誌を何冊かプレゼントした覚えがあります。どうなることやらと思ってた店も、開店すればそれなりにお客さんが入って、父が亡くなった今でも続いています。

お店が軌道に乗ると、今度はマンション経営をすると言い出しました。理由は店で立ち仕事してると膝が痛くなるから…でした(爆) 途中で拍車がかかったようにどんどん増やして今ではかなりの棟数建ってますが、父が最後に建てたマンションを見ることが出来ずに亡くなってしまいました。最後まで気がかりだったのか、主治医に「あと2年だけでいいから生きたい」と言ってましたね。

そのマンションを次々建てる途中、今度は太陽光発電をすると言い出しました。まぁこれも結果的には数か所にできたわけですが、これはみんな私が嫁に出て行ってから後の話で、それまでにはもっとたくさんのことがあったわけです。

そんな父をずっと支えてきたのが母でした。その母が心筋梗塞で倒れ、入退院を繰り返す生活になりました。心臓が悪いと血流も悪くなるので手足の先が冷たくなり浮腫みます。その母に毎日足湯をしてた父。その姿を始めてみた時、父の献身的な後ろ姿を見て涙が出てしまいました。

母が入院すると毎日朝と夕方の2回お見舞いに日参してた父。亡くなる前に母は「お父さんにはよくしてもらったわ。ほんとに…有難かった」と私に言いました。そして母が亡くなるとすぐに父も病気になり、あっという間になくなってしまいました。入院してる父は私に「やりたいことが全部できたいい人生だった。お母さんが何一つ反対せず支えてくれたから送れた人生だった」と言っていました。

寂しい気持ちは何年経っても変わりませんが、きっと天国でどこも痛くもなく、制限されることもなく、生きてる時のように仲良くお茶飲んでる気がします。

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