手抜で悪いか‼

手抜きで悪いか‼

子育てや家事、主婦歴35年以上の私の裏技教えます

幸せ

年を取ってくると、時々人間の幸せって何だろうって考えます。若い時は自分の幸せや家族の幸せを考えていました。でも、子どもたちがそれぞれ独立し、自分の人生を歩き出すと、安心するのか自分の周りの人がみんな幸せでいて欲しいと思うようになります。寒い時期になると近所の一人暮らしのおばあさんが風邪をひいて寝込んでないかとか、いつも家の前を通る小学生が元気がなさそうだとか・・・・お節介おばさんまっしぐらですが(爆)。

私の父は一代である程度の財を成した人でした。母と2人休みもなく働いていました。両親の夢は、引退したら2人で日本中の温泉巡りをすることでした。しかし次代に仕事を渡す直前に、母が心筋梗塞で倒れてしまい、旅行はもちろん日常生活もままならなくなりました。そんな母のために父は、毎朝足湯を用意し、塩分制限の食事を作り、福祉関係の手続きや連絡もすべて一人で担っていました。母が入院すると膝が痛いので杖をつきながら朝と夕方、毎日2回必ず顔を出していました。母は私に「お父さんには良くしてもらった」と感謝の言葉を何度も言っていました。その母が亡くなった時の父の悲しみは私の想像をはるかに超え、母が亡くなって1年も経たないうちに父も病気になりました。父もまた私に「わしの人生はいい人生だった。やりたいことはすべて出来た。何をやっても反対せずに協力してくれたお母さんのおかげだ」と自分の人生を振り返り語っていました。両親が立て続けに亡くなったことは悲しかったけど、2人が夫婦として歩んだ人生は苦労だけじゃなく、誰よりも幸せだったんだと思うと救われた気持ちがしました。ただ、さだまさしさんの『関白宣言』を聞くと父の母への感謝の言葉が思い出せれ、いつも涙ぐんでしまいます。きっと私にではなく母に言いたかったんだろうと思うからです。

🎵お前のおかげでいい人生だったと、俺が言うから、必ず言うから🎵

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