去年友人に教えてもらっていろんな色の蓮の花を何個か作りました。
2つはわが家の仏壇に、後は親戚にプレゼントしました。
今日蓮の花のお話を聞く機会がありました。仏教ではなくてはならない花(蓮華)ですよね。妙法蓮華経とお経でも唱えます。
蓮の花は泥の中(泥沼)に咲くそうです。そして汚い泥水をすって浄化する作用もあるそうです。そして1つの茎に1つの花しか咲かないそうです。
最近知り合った方と、今日初めてじっくりお話をしました。その人は養護施設で育ったんだそうです。
「昔はね、養護施設にいる子なんて人間扱いなんてしてもらえませんでしたよ。子どもの世界は残酷ですから・・・・」と遠くを見つめながら話されました。
「施設の中でもね、力が全てでした。食事の前『いただきます』と手を合わせている時に上級生が美味しいおかずをパッと取ってしまうんですよ。先生が見て無い隙にね。」
「私と同じ施設で育った女の子は学校出てから死にました。自殺だったです・・・」
全国あちこちで暮らし、地元に帰って来たとのこと。でも数年前に脳梗塞を起こし、どちらかの足が見た目ではわからないけどちょっと不自由で、「今日は透析受けてきました」ともおっしゃってました。いろんな苦労をなさったとは思えない、穏やかでいつもニコニコ優しそうな方です。年は私と同じくらいかなぁ?
その方と今日聞いた蓮華、蓮の花がピタッと一致しました。
私はその人の100分の1の苦労さえしていない。なのに毎日の小さなことに不満を抱き、なんて自分は不幸なんだと思うんです。泥水の中にもいないのに、気分は泥水の中、花を咲かせる力も、ましてや泥水を浄化する力もない自分。
感謝の気持ちが自分の中で小さくなっていることに気づいた日でした。