手抜で悪いか‼

手抜きで悪いか‼

子育てや家事、主婦歴35年以上の私の裏技教えます

思い出の茶碗

昔、私がまだ小学校にも入学してない頃の話です。

当時大阪に住んでいた私たち一家は、年に2回祖父母の家に帰省してました。微かな記憶では車で帰省したこともあったし、電車で帰省したこともありました。途中の駅で父が下車しキヨスクでお茶とお弁当を買ってくれたのですが、私は毎回父が乗り遅れて置いて行かれたらどうしようと心配で、ずっと窓から父の姿を追いかけていました。小さなプラスチック容器の蓋がコップになるお茶が美味しかった思い出も・・・・きっと電車に揺られながら飲むのが楽しかったからでしょうね。電車で帰省したのは数回しかなかったはずなのに、とっても鮮明に覚えています。車で帰省した記憶はほぼない!不思議ですよね~(笑)

基本父の実家で過ごし、一泊で隣町の母の実家に行くのが常でした。母の実家には年に1日か2日しか使わない私の茶碗があって、毎回そのお茶碗でご飯を食べるのが嬉しかった思い出があります。赤地に白の水玉模様のご飯茶碗でした。

茶碗を用意してくれてたであろう祖母は、私とは血が繋がっていません。母の実母は、母を生んですぐに亡くなりました。私の知ってる祖母は母の実母が亡くなった後にお嫁に来た人です。血が繋がってなくても初孫である私をとっても可愛がってくれました。年を取って痴呆が入り施設で暮らしていましたが、母と会いに行くと私の事がわかならなかったことは一度もありませんでした。帰り際に「車の運転は気を付けて帰るんだよ。あんたはおっちょこちょいだから。」って毎回言ってくれました。

その祖母より先に、母が亡くなりました。私は祖母に会いに行きたかったけど、「お母さんはどうしてる?」と聞かれたら何と答えていいかわからなくて、ぐずぐずしてるうちに祖母の様態が急変して、亡くなってから会うことになってしまいました。

私の人生も終盤です。母や祖母のように最後まで穏やかに人に優しいまま終われるだろうかと最近よく考えます。