ブログの趣旨とは全く関係ないのですが、どうしても書きたいのでコントみたいなホントの話を昔話風に書きます。
今は昔、チュウリョウさんという90代のおじいさんがいました。チュウリョウさんはとても元気で毎日畑仕事をしています。チュウリョウさんの作る野菜はどれも大きくて立派なものばかり。
ある日、チュウリョウさんの住んでいる町に一人の男が引っ越してきました。名前はマコ兵衛。二人は囲碁が好きなのでたちまち仲良くなりました。チュウリョウさんが自転車に乗って畑に行くのを見かけたマコ兵衛は「チュウリョウさん、おはよう」と声を掛けました。
すると急に声をかけられたからか、チュウリョウさんは自転車ごと塀にぶつかって転んでしまいました。
ビックリするマコ兵衛に「大丈夫、大丈夫」と何事もなかったように自転車を起こし畑に向かうチュウリョウさん。
またある時は畑で取れた野菜をいっぱいマコ兵衛に持ってきてくれたチュウリョウさん。「お～い！おるか～？一局やるか？」と囲碁を楽しんだ後、庭に置いてあった自転車に乗るため方向転換しようとしたら、自転車に巴投げ食らってしまったチュウリョウさん。
「だ・大丈夫？」と駆け寄るマコ兵衛に「大丈夫、大丈夫、わし、転びなれちょうけん」とまた何事もなかったように自転車を起こし帰っていきました。心配しながらもマコ兵衛は思わず笑ってしまいました。
そして先日、マコ兵衛が家でのんびりしていると、突然ガガガ～～という大きな音にビックリして庭に出てみるとチュウリョウさんが珍しく車でやってきてました。しかも庭の木にぶつかって木が折れています。車もナンバーが凹んでいます。
「チュウリョウさん、大丈夫？」とマコ兵衛が聞くと、チュウリョウさんはまたまた今回も何事もなかったように「わし、ぶつけなれちょうけん」と言ったかと思うと「一局やるか？」と言いながら家に入って行きました。
どんなときにも動じないチュウリョウさんにただただ感心するマコ兵衛でした。
おわり。
